「次の会議までに、関係部署のコンセンサス(Consensus)を取っておいてくれる?」
大きなプロジェクトのリーダーを任されたとき、上司からこう言われました。私はパニックになり、「コンセン……サス? センサーの一種かな? 全員の反応をチェックすればいいの?」と、不思議な装置を想像していました。
「あの、コンセンサスっていうのは、アンケートか何かを取るんですか?」
恐る恐る聞いた私に、先輩はニヤリと笑ってこう教えてくれました。
「コンセンサスはね、『みんなの納得感』のことだよ。会議でいきなり爆弾を投下しないように、事前に『これでいいですよね?』って握っておくことなんだ」
これ、実は仕事ができる人が 「裏でこっそり、でも確実に行っている超重要なスキル」 です。
この記事では、みんなの納得感に例えて、コンセンサスの正体と取り方のコツをやさしく解説します。
コンセンサスとは? 一言でいうと「会議の前の『全員のOK(納得)』」
結論から言うと、コンセンサス(Consensus)とは、「関係する人たちの意見が一致していること、またはその合意」 のことです。
これを 「飲み会の店選び」 に例えると、非常にわかりやすくなります。
- コンセンサスがない状態:当日、いきなり「今日は激辛カレー屋に決まりました!」と発表する。辛いのが苦手な人がいて、空気が凍る。
- コンセンサスを取った状態:事前に一人ひとりに「今度カレー屋にしようと思うんだけど、辛いの大丈夫?」と聞いておき、みんなが「いいよ!」と言っている状態を作る。
ビジネスでも同じです。会議の場でいきなり新しい案を出しても、「聞いてないよ!」「うちは反対だ!」と反発を招きます。事前に 「みんなの納得(コンセンサス)」 を得ておくことで、物事は驚くほどスムーズに動くようになります。
ビジネスの現場でコンセンサスという言葉が出る場面
「調整」が必要なシーンで必ず登場します。
1. 「役員会の前に、部長のコンセンサスを取っておこう」
意味:
いきなり役員会で発表して部長を驚かせないように、事前に資料を見せて「この内容で進めて大丈夫ですか?」とOKをもらっておこう、ということです。
2. 「現場のコンセンサスが得られていないので、まだ進められません」
意味:
実際に作業をする人たちが「納得していない」「困惑している」状態なので、無理に強行すると失敗するよ、という警告です。
3. 「社内コンセンサスを形成するのに時間がかかりそうです」
意味:
関係者が多すぎて、みんなの意見をまとめて「いいよ」と言わせる(合意を作る)のに、もう少し調整が必要だ、ということです。
絶対に覚えておくべき!「アグリー」との違い
混同しやすい「アグリー」との違いを整理しました。
| 比較ポイント | コンセンサス | アグリー(Agree) |
|---|---|---|
| 対象 | 「グループ全体」 の一致 | 「個人」 の賛成 |
| 状態 | みんなが 「納得」 している | 私が 「賛成」 する |
| 使い方 | コンセンサスを 「取る・形成する」 | その意見に 「アグリーです」 |
| 例え話 | 全員が「カレーでいいよ」と言う | 私が「カレーがいいです」と言う |
まとめ:明日からできる第一歩!
この記事のポイントは次のとおりです。
- コンセンサスは、関係者全員の「納得感(合意)」のこと
- 「事前の店選び(根回し)」をイメージすればOK
- これがあるだけで、会議の反対意見が劇的に減る
「コンセンサスを取る」のが上手くなると、あなたの仕事は一気に加速します。まずはこんな一歩から。
- 「ちょっと相談」を増やす:いきなり完成品を出すのではなく、60%くらいの出来で「こんな方向で進めていいですか?」と早めに声をかけてみましょう。
- 「キーマン」を探す:その仕事で一番影響力がある人、一番困りそうな人は誰か考えてみましょう。その人の納得を得るのがコンセンサスの近道です。
- 「〜さんはどう思いますか?」と個別に聞く:大勢の前では言いにくいことも、個別なら話してくれます。事前のヒアリングこそが、最強のコンセンサス作りですよ!