「まずは社内の全データをデータレイク(Data Lake)に集約しましょう」
データ活用の会議で出た、このかっこいい一案。私は「データ……レイク? 情報の……湖? なんだか、サイトの中に美しい水辺でも作るのかな? 釣りができそうだな!」と、のんきなことを考えていました。
とりあえず 「良い眺めになりそうですね!」 と笑顔で答えましたが、周囲からは「……いや、生データの保存場所のことだよ」と呆れられ、またしても「アウトドア脳」な勘違いに赤面する羽目に(笑)。
実は「データレイク」は、ビッグデータ時代において「宝探し」をするための、広大な情報の保管場所のことです。今回は、何でも受け入れる 「巨大な湖(貯水池)」 に例えて、その正体を3分でやさしく解説します!
データレイクとは? 一言でいうと「加工前のデータを『そのまま全部』放り込む巨大な湖」
結論から言うと、データレイク(Data Lake)とは、「形式や種類を問わず、膨大なデータをそのままの形(生データ)で保存しておくための巨大なストレージ(保管場所)」 のことです。
水の 「循環システム」 に例えてみましょう。
- データレイク:山から流れてくる「雨水や川の水」をそのまま貯める 『巨大な湖』。泥も砂も混ざっているけれど、量はたっぷり。
- データウェアハウス(DWH):湖の水を浄水場で綺麗にし、ボトルに詰めた 『ミネラルウォーターの倉庫』。すぐに飲める(分析できる)けど、手間がかかる。
これまでは、データを保存する前に「使いやすい形」に整える必要がありました(DWH)。でもそれだと、後から「あ、やっぱりあのドロドロの成分も調べたかった!」となっても、もう手遅れです。
データレイクなら、将来何かに役立つかもしれない「生の情報」を、とりあえず全部そのまま貯めておけるため、ビッグデータやAIの分析に最適な「情報の源泉」となるのです。
ビジネスの現場でデータレイクという言葉が出る場面
ビッグデータの蓄積や、最新の分析基盤の構築シーンで頻繁に登場します。
1. 「IoT機器のログは、まずデータレイクに溜めておこう」
意味:
「センサーから送られてくる大量の『生のデータ』を、いちいち整理せずにそのまま『巨大な湖(データレイク)』に流し込んでおこう。後で使い道を考えればいいからね」ということです。
2. 「データレイクがデータスワンプ(情報の沼)にならないよう注意して」
意味:
「ただ放り込むだけで中身を管理しないと、どこに何があるか分からない『底なし沼』になっちゃうよ。せめて『これは何のデータか』というラベル(メタデータ)は付けておこうね」ということです。
3. 「データレイクから必要な分だけ抽出して、分析用のマートを作ろう」
意味:
「巨大な湖(データレイク)の中から、今すぐ使いたい『お宝の成分』だけをバケツで汲み取って、使いやすい『売店(データマート)』に並べよう」ということです。
データレイクとデータウェアハウス(DWH)の違い
「どっちがいいの?」という疑問。状態と目的で比較しました。
| 比較ポイント | データレイク | データウェアハウス (DWH) |
|---|---|---|
| データの状態 | そのまま(生データ) | 整理整頓済み(加工済み) |
| 柔軟性 | 最高 (後から何でもできる) | 低い(決まったことしかできない) |
| 鮮度 | リアルタイム(すぐ貯まる) | 少し古い(加工に時間がかかる) |
| たとえ話 | 雨水が貯まる「大きな湖」 | ラベルが貼られた「水の倉庫」 |
「何に使うか決まっていないけど全部貯める」ならデータレイク、「決まった分析をサクサクやる」ならDWH、という使い分けです。
まとめ
この記事のポイントは次のとおりです。
- データレイクは、あらゆるデータを「そのまま」貯める場所のこと
- 将来のAI分析や予測に備えて、お宝の原石を保管しておく役割
- 整理を怠ると、使い物にならない「沼(スワンプ)」になるので注意
今すぐできる確認方法
あなたの会社が「湖」を持っているか、想像してみましょう。
- 「生データ」という言葉: 会議で「まだ加工前の生データなんですが……」という話が出たら、「あ、それはデータレイクにある成分だな」と思い出す。
- ITニュース: 「Snowflake」や「Amazon S3」といった言葉を見かけたら、「あ、巨大な湖(ストレージ)のサービスのことだな」と納得する。
- 整理整頓: 自分のPCの「ダウンロード」フォルダを見てください。何でもかんでも放り込んで整理されていないなら、そこはあなたにとっての「小さなデータスワンプ(沼)」かもしれません(笑)。
「データレイク」という言葉を知るだけで、ITの世界が「ただの冷たい数字」ではなく、いつかお宝に変わるのを待っている「豊かな自然の恵み」のように見えてきませんか?