「データのやり取りには、JSON(ジェイソン)形式を使いましょう」

エンジニアさんの会話で必ず出てくる、この名前。私は「ジェイソン……? あの13日の金曜日の……? なんだか、恐ろしいことが起きるのかな?」と、ホラー映画のシーンを想像していました。

とりあえず 「逃げ遅れないようにします!」 と震えながら答えましたが、相手からは「……いや、データの書き方のルールのことだよ」と呆れられ、またしても「映画脳」な勘違いに赤面する羽目に……(笑)。

実は「JSON」は、今のインターネットで最も愛されている、とっても「シンプルで親切な」データの書き方のことです。今回は、誰でも読める 「情報のメモ書き」 に例えて、その正体をやさしく解説します!

JSONとは? 一言でいうと「人間にも機械にも読みやすい『情報のメモ書きルール』」

結論から言うと、JSON(JavaScript Object Notation:ジェイソン)とは、「データをテキスト(文字)で記述するための、世界で最もポピュラーな形式」 のことです。

お友達に送る 「お買い物メモ」 に例えてみましょう。

  • 今までの複雑な書き方:<商品>リンゴ</商品><値段>100</値段>……。
  • JSONの書き方{ 商品: リンゴ, 値段: 100 }

JSONは、「名前(キー)」と「値」をセットにして、 { }(波かっこ)[ ](角かっこ) で囲むだけの、非常にスッキリしたルールです。

余計な飾りが一切ないので、人間がパッと見ても意味が分かりますし、コンピューターにとっても「余計な文字を読み飛ばさなくて済むから楽ちん!」と、非常に効率が良いのです。

ビジネスの現場でJSONという言葉が出る場面

APIの連携や、Webサービスの裏側、設定ファイルの記述シーンで頻繁に登場します。

1. 「APIのレスポンスがJSONで返ってくるから、中身を解析(パース)して表示しよう」

意味:
「別のアプリに『天気を教えて!』と聞いたら、返事が『シンプルなメモ書き(JSON)』で届いたから、中から『晴れ』という文字を抜き出して画面に出そう」ということです。

2. 「設定ファイルがJSON形式だから、カンマ(,)の打ち忘れに気をつけてね」

意味:
「このメモ書きルール(JSON)では、項目と項目の間に必ず『,』を打たなきゃいけない。1つ忘れるだけで機械が『読めない!』と怒っちゃうから注意してね」ということです。

3. 「今はXMLよりも、軽量なJSONが通信の主流になっているね」

意味:
「昔の『お堅い書類形式(XML)』は文字数が多くて重かったけど、今はスリムな『メモ書き形式(JSON)』のおかげで、ネットの通信がサクサク進むようになったね」ということです。

JSONとXMLの違い

かつてのライバル「XML」との違いを整理しました。

比較ポイントXMLJSON
読みやすさ記号が多くて少し読みづらいスッキリしていて読みやすい
データの重さ重い(文字数が多い)軽い(文字数が少ない)
たとえ話お堅い契約書付箋のメモ書き
現在の主流古いシステム、お役所などほぼ全ての最新Webサービス

「昔はカッチリしたXML、今は身軽なJSON」と覚えましょう!

まとめ

この記事のポイントは次のとおりです。

  • JSONは、データをテキストで書くための世界共通ルール
  • 「名前」と「値」をセットにする、非常にシンプルな書き方
  • 今のインターネットの通信や、アプリ開発には欠かせない存在

今すぐできる確認方法

ITの世界の「メモ書き」を、チラッと覗いてみましょう。

  1. 設定ファイルを覗く: PCのソフトのフォルダの中にある、拡張子が 「.json」 のファイルをメモ帳で開いてみる。
  2. 中身を観察: "(引用符)や :(コロン)が並んだ、規則正しい文字の羅列が見えましたか? それがJSONの正体です。
  3. 「ジェイソン」と言う: 会議でさらっと「ジェイソン形式で」と言ってみる。もうホラー映画を思い出すことはありません!

「JSON」という言葉を知るだけで、インターネットが「よく分からない暗号のやり取り」ではなく、誰もが読める「親切なメモの受け渡し」で成り立っていることが、実感できるようになりますよ。