「今回の案件、インフラはどうしますか? クラウドですか? それともオンプレですか?」

取引先との打ち合わせ中、エンジニアの担当者からこう聞かれました。私は「オンプレ……? プレミス……?」と頭が真っ白に。

咄嗟に 「あ、ええ。オンプレでいい感じにお願いします!」 と知ったかぶりをしてしまいましたが、内心は「何それ、新しいトッピングの名前?」と冷や汗ダラダラでした……。

実は「オンプレ(オンプレミス)」は、最近流行りの「クラウド」とセットで使われる、ITインフラの基本用語です。今回は、大切なものを保管する 「金庫」 に例えて、その正体をやさしく解説します!

オンプレミスとは? 一言でいうと「自社の中に置く『自前の金庫』」

結論から言うと、オンプレミス(On-premises)とは、自社の建物の中に、自前でサーバーやソフトウェアなどの設備を設置して運用する仕組み のことです。

わかりやすく 「金庫」 に例えてみましょう。

  • クラウド:銀行の「レンタル金庫(貸金庫)」を借りる
  • オンプレミス:自社の中に 「巨大な特注金庫」をドスンと置く

一昔前までは、大切な書類やデータ(お金)を保管するために、会社の中に自分たちの金庫(サーバー)を用意するのが当たり前でした。このように「自分たちの敷地内(プレミス)の上(オン)に置く」から「オンプレミス」と呼ばれます。

最近は、ネット越しに銀行の貸金庫を借りる「クラウド」が主流ですが、あえて「自分たちの目の届くところに金庫を置きたい!」という理由で、オンプレミスを選ぶ企業もたくさんあります。

ビジネスの現場でオンプレミスという言葉が出る場面

職場では、システム構成を決めるときに必ず出てくるキーワードです。

1. 「うちはセキュリティが厳しいから、顧客データはオンプレで管理してるよ」

意味:
「大切なデータは、外の銀行(クラウド)に預けるんじゃなくて、自社の目に見える場所にある金庫(オンプレ)で厳重に守ってるよ」ということです。

2. 「古い基幹システムがオンプレだから、リモートワークが難しいんだよね」

意味:
「会社の金庫(オンプレ)は会社に行かないと開けられない仕組みだから、外から操作するのが大変なんだ」ということです。

3. 「オンプレからクラウドへの移行(マイグレーション)を検討中だ」

意味:
「自社の重たい金庫を維持するのをやめて、もっと身軽なネット上の貸金庫(クラウド)に荷物を移そうとしているよ」ということです。

オンプレミスとクラウドの違い

「オンプレ」と「クラウド」は、どちらが良い・悪いではなく、使い分けが重要です。

比較ポイントオンプレミスクラウド
役割自社で 所有 するサービスを 利用 する
たとえ話自前の金庫 をオーダーメイドする銀行の 貸金庫 を借りる
初期費用高い(機械の購入費が必要)安い(使った分だけ払う)
自由度非常に高い(自分好みに改造できる)決められたルール内で使う
管理の負担重い(壊れたら自分で直す)軽い(運営会社が直してくれる)

オンプレミスは、 「初期費用は高いし手間もかかるけど、自分たちのルールで100%自由に、安全に管理したい!」 という、こだわり派に向いている仕組みなのです。

まとめ

この記事のポイントは次のとおりです。

  • オンプレミスは、自社の中に置く「自前の設備」
  • セキュリティや自由度を重視する場合に選ばれる
  • 最近はクラウドへの移行が進んでいるが、今でも現役の仕組み

今すぐできる確認方法

あなたの会社の「重要なデータ」がどこにあるか、さりげなく聞いてみましょう!

「うちの会社の基幹システムって、やっぱりオンプレなんですか?」と先輩に聞いてみてください。「いや、去年クラウドに移したよ」とか「重要データだけはまだオンプレだよ」といった答えが返ってくるはずです。

会社のインフラ構成を知ることは、ビジネスの流れを理解する大きな一歩になりますよ!