「このアプリ、プロセス(Process)が残ってるから、強制終了させて」

PCが固まった時に聞こえてくる、この指示。私は「プロセス……? 過程のこと? 成長のプロセスの話? もしかして、パソコンが思春期か何かで反抗してるのかな?」と、斜め上の心配をしていました。

とりあえず 「優しく見守りましょう!」 と答えましたが、周囲からは「……いや、実行中のプログラムのことだよ」と冷たく返され、またしても自分の「お節介」な勘違いに赤面する羽目に……(笑)。

実は「プロセス」は、OSという総務部が管理する「お仕事の塊」のことです。今回は、会社で動いている 「一つのプロジェクト」 に例えて、その正体をやさしく解説します!

プロセスとは? 一言でいうと「コンピューターで『実行中』のアプリの塊」

結論から言うと、プロセス(Process)とは、「OSから見て、現在動いているプログラムの実行単位」 のことです。

パソコン全体を 「一つの会社」 に例えてみましょう。

  • アプリ(ソフト):会社の「マニュアルや道具箱」。置いてあるだけでは何も起きない。
  • プロセス「マニュアルを開いて、実際に動いている『プロジェクト(お仕事)』」。

あなたが「Excel」のアイコンをダブルクリックした瞬間、ただのファイルだったExcelは、メモリという机の上に広げられ、「Excelプロセス」という生き生きとしたプロジェクト に変わります。

パソコンの中では、目に見えるアプリだけでなく、裏方で掃除をしたり警備をしたりする「見えないプロジェクト(プロセス)」が何百個も同時に動いています。これらを一手に管理しているのが、OS(総務部)なのです。

ビジネスの現場でプロセスという言葉が出る場面

PCの動作が重いときや、エラーの解決シーンで頻繁に登場します。

1. 「特定のプロセスがCPUを独占しているから、PCが熱くなってるんだね」

意味:
「ある一人の『プロジェクト(プロセス)』が、会社の設備(CPU)を自分勝手に使いまくって大暴れしているから、みんなが迷惑して会社中(PC)がヒートアップしてるんだよ」ということです。

2. 「プロセスを再起動して、メモリをリフレッシュしよう」

意味:
「プロジェクトが長く続きすぎて、机の上が書類(データ)でぐちゃぐちゃになっているから、一旦プロジェクトを解散させて、もう一度最初からやり直して机を綺麗にしよう」ということです。

3. 「ゾンビプロセスが残っていて、リソースを無駄に食っているよ」

意味:
「仕事は終わったはずなのに、なぜか解散せずに居座っている『幽霊のようなプロジェクト(プロセス)』がいるから、追い出して会社のスペース(メモリ)を空けようね」ということです。

プロセスとスレッドの違い

よく似た言葉ですが、「箱」と「中身」の関係です。

比較ポイントプロセススレッド
意味実行中の 「アプリ」 全体アプリ内の 「作業員」
特徴他のプロセスとは独立しているプロセスの中でメモリを共有する
たとえ話一つのプロジェクトチームチーム内の 一人ひとりのメンバー

「プロセスという大きなチームの中に、スレッドという細かい作業員が何人もいる」と覚えましょう!

まとめ

この記事のポイントは次のとおりです。

  • プロセスは、パソコンの中で「動いているお仕事」の単位
  • アプリを起動するたびに、新しいプロセスが誕生する
  • OSは、このプロセスに「メモリ」や「CPU」を配分する司令塔

今すぐできる確認方法

あなたのPCで「今、どんなプロジェクト(プロセス)」が動いているか見てみましょう。

  1. 「Ctrl + Shift + Esc」 を同時に押す。
  2. 出てきた画面の「プロセス」タブを見てください。
  3. 「名前」 の列に並んでいるものが、あなたのPCで今必死に働いているプロセスたちです。中には、あなたが知らない裏方のプロセスもいっぱいありますよ!

「プロセス」という言葉を知るだけで、目の前のPCが「ただの機械」ではなく、何百ものプロジェクトが同時進行で動いている「巨大なオフィス」のように見えてきませんか?