「データベースにクエリ(Query)を投げて、売上データを持ってきて」

エンジニアの先輩から頼まれた、このかっこいい一言。私は「クエリ……? 栗……? なんだか、栗でも拾いに行くのかな? 山登りの話?」と、カゴを持った自分を想像していました。

とりあえず 「豊作を祈ります!」 と笑顔で答えましたが、後で「データを検索するための命令文のことだよ」と教えられ、またしても「食べ物脳」な勘違いに赤面する羽目に……(笑)。

実は「クエリ」は、ITの世界で情報を引っ張り出すための「魔法の問いかけ」のことです。今回は、街にある 「巨大な図書館での依頼」 に例えて、その正体をやさしく解説します!

クエリとは? 一言でいうと「コンピューターやデータベースに対する『お願い・質問』」

結論から言うと、クエリ(Query)とは、「データベースや検索エンジンに対して、特定の情報を抽出したり操作したりするために送る命令や問い合わせ」 のことです。

街の 「巨大な図書館」 に例えてみましょう。

  • データベース:何万冊もの本が並んでいる「巨大な書庫」。
  • あなた:特定の情報を知りたい人。
  • クエリ「司書さんに渡す『お願いメモ(質問状)』」。

あなたが「赤い表紙で、3年前に出版された、経済の本を3冊持ってきてください」というメモを渡せば、司書さんはその通りに本を探してきてくれますよね。この「細かい条件を指定したお願い」そのものが、ITで言うところの「クエリ」です。

Google検索で検索窓に打ち込む言葉も「検索クエリ」と呼ばれます。あなたが「おいしい カレー」と打ち込むことは、Googleという巨大な司書さんにクエリを投げている(問いかけている)ことになるのです。

ビジネスの現場でクエリという言葉が出る場面

データ分析や、Webサイトの運営、プログラミングのシーンで頻繁に登場します。

1. 「複雑なクエリを書くことで、欲しいデータだけをピンポイントで抽出できるよ」

意味:
「『適当に本持ってきて』じゃなくて、『〇〇という言葉が含まれる、1,000円以下の商品』といった具合に、お願いメモ(クエリ)を細かく書けば、ゴミのない完璧なリストが手に入るね」ということです。

2. 「クエリの実行速度が遅い(スロークエリ)から、改善が必要だね」

意味:
「お願いメモ(クエリ)の書き方が下手くそで、司書さんが書庫の中を端から端まで走り回って疲れちゃっているから、もっと効率よく探せるように書き方を工夫しよう」ということです。

3. 「ユーザーがどんな検索クエリで来ているか、サーチコンソールで確認して」

意味:
「お客さんがGoogle図書館のカウンターで、どんな『質問の言葉(クエリ)』を言って、うちの本(サイト)に辿り着いたのか詳しく調べてみてね」ということです。

SQLとクエリの違い

よく混同されますが、「言葉」と「文章」の関係です。

用語役割たとえ話
SQL (エスキューエル)データベースとの 「共通語」司書さんに通じる 「英語や日本語」
クエリ実際に書かれた 「命令文」その言葉を使って書いた 「お願いメモ」

「SQLという言葉を使って、クエリ(お願い)を書く」と覚えればバッチリです!

まとめ

この記事のポイントは次のとおりです。

  • クエリは、システムへの「問い合わせ」や「命令」のこと
  • 「〜というデータを見せて!」というお願いの文章を指す
  • 検索エンジンに入れるキーワードも、立派な「クエリ」のひとつ

今すぐできる確認方法

あなたが今日投げた「クエリ」を意識してみましょう。

  1. Google検索: 検索窓に入れた言葉。それが、あなたがGoogleに投げた 「検索クエリ」 です。
  2. 通販サイトの絞り込み: 「価格が安い順」「在庫あり」にチェックを入れる。それも裏側では「そういう条件で探して!」というクエリに変換されています。
  3. お願いのコツ: 自分の仕事でも、「いい感じにやっといて」という雑な依頼ではなく、クエリのように具体的で丁寧なお願いを心がけてみましょう。

「クエリ」という言葉を知るだけで、目の前のコンピューターが「一方的に動く機械」ではなく、あなたの問いかけに誠実に応えてくれる「物知りなパートナー」に見えてきませんか?