「えっ、今回のソフト、インストールしなくていいんですか?」

新しい勤怠管理システムが導入される日。私はパソコンを持って「インストール作業」の指示を待っていました。すると、IT担当の先輩がこう言いました。

「あ、それSaaS(サース)だから。ブラウザからログインするだけで使えるよ」

「さーす……? 刺すんですか? どこに?」

USBメモリでも刺すのかと思ってキョロキョロしてしまいましたが、先輩は笑いながら「違う違う、ネット経由で使うってことだよ」と教えてくれました。

実は、私たちが毎日使っている「LINE」や「Gmail」も、すべてこの 「SaaS」 の仲間なんです。今回は、 「完成した料理のデリバリー」 に例えて、その正体をやさしく解説します!

SaaSとは? 一言でいうと「ネット上の『レンタルソフト』」

結論から言うと、SaaS(サース)とは Software as a Service の略で、ソフトを自分のPCにインストールするのではなく、インターネット越しにサービスとして利用する仕組み のことです。

「食事」 に例えると、非常にわかりやすくなります。

  • 従来のソフト:自分で材料を買ってきて作る 自炊
  • SaaS:食べたい時に注文する 出前・デリバリー(Uber Eatsなど)

昔は、ソフト(Excelなど)を使いたいときは、CD-ROMを買ってきて自分のPCに入れ、使えるように準備(自炊)する必要がありました。

SaaSは、ネットの向こう側に「すでに完成したソフト(料理)」が用意されています。あなたはただ「食べたい(使いたい)」と言って、スマホやPCからログインするだけで、すぐにサービスを味わうことができるのです。

ビジネスの現場でSaaSという言葉が出る場面

今のビジネス現場は、SaaSであふれています。

1. 「ZoomやSlackみたいなSaaSの導入で、一気に仕事が楽になったね」

意味:
「ネットでログインするだけで使える便利な道具(SaaS)のおかげで、複雑な準備なしでコミュニケーションがとれるようになったね」ということです。

2. 「このSaaS、月額1,000円だからコスパいいよね」

意味:
「ソフトを買い取る(一括購入)んじゃなくて、使っている期間だけお金を払う(サブスク)から、無駄がないね」ということです。

3. 「SaaSのアカウント、退職者が出たから削除しておいて」

意味:
「ネット上のサービスを利用できる権利(アカウント)を止めて、外から見られないようにしてね」ということです。

SaaSとPaaS・IaaSの違い

IT用語の「○aaS」三兄弟を、食事の例えで整理すると一発でわかります!

用語食事に例えると役割
SaaS出前(デリバリー)「完成品」 をすぐに使う
PaaSキッチン付きレンタルスペース「道具」 を借りて、中身は自分で作る
IaaS更地(キャンプ場)「場所」 だけ借りて、全部自分で用意する

SaaSは、最も手軽に「完成したサービス」を使える仕組みです。エンジニアではない一般のビジネスパーソンが触れるクラウドサービスのほとんどは、このSaaSだと思って間違いありません。

まとめ

この記事のポイントは次のとおりです。

  • SaaSは、インストール不要の「レンタルソフト」
  • ログインするだけで、いつでもどこでも同じ機能が使える
  • LINE、Slack、Gmailなど、身近なサービスの多くがSaaS

今すぐできる確認方法

あなたが今日使っているアプリの中で、「ブラウザでログインして使うもの」を数えてみましょう!

「あ、この勤怠ソフトもSaaSだ!」「経費精算もSaaSだ!」と気づくことができれば、もうIT担当者の「それSaaSだから」という言葉にビクビクすることはありません。

身近な「出前ソフト(SaaS)」を使いこなして、もっと仕事をスムーズに進めていきましょう!