「このPC、16スレッド(Thread)もあるから、複数の作業もサクサクだよ」

PC選びをしているとき、店員さんが誇らしげに言いました。私は「スレッド……? 糸(Thread)のこと? 16本の糸で何かを縫うのかな? 裁縫が得意なパソコンなのかな?」と、家庭科の授業のようなシーンを想像していました。

とりあえず 「丈夫そうですね!」 と謎の同意をしてみましたが、後で「CPUが同時にこなせる作業の数のことだよ」と教えられ、またしても「直訳パニック」で赤面する羽目に(笑)。

実は「スレッド」は、パソコンがどれだけ「テキパキと並行して動けるか」を決める、とっても重要な単位です。今回は、レストランの 「シェフの手の数」 に例えて、その正体を3分でやさしく解説します!

スレッドとは? 一言でいうと「CPUが同時にこなせる『作業の単位』」

結論から言うと、スレッド(Thread)とは、「コンピューターの頭脳(CPU)が、一度に並行して処理できる作業の数」 のことです。

CPUを 「一人の料理人(シェフ)」 に例えてみましょう。

  • コア(Core):シェフの 「人数」
  • スレッド(Thread)「シェフが持っている『手の数』」。

普通、人間は一人のシェフ(コア)につき手は2本ですよね。最新のCPUには「マルチスレッディング」という魔法があり、一人のシェフが 「あたかも4本や8本の手を持っているかのように」 振る舞うことができます。

「右手で炒め物をしながら、左手で野菜を切り、さらにもう一本の手で皿洗いをする……」といった具合に、複数の作業を同時進行でパパッと片付けられる。この「同時に動かせる手の数」がスレッドなのです。

ビジネスの現場でスレッドという言葉が出る場面

PCの購入相談や、重いソフトの動作確認シーンで頻繁に登場します。

1. 「スレッド数が多いPCを選んで、動画の書き出し時間を短縮しよう」

意味:
「手がたくさんあるシェフ(高スレッドCPU)なら、手間のかかる料理(重い処理)を何人分も一斉に作れるから、待ち時間が短くなって仕事が早く終わるよ」ということです。

2. 「マルチスレッド対応のソフトじゃないと、PCの性能を活かせないね」

意味:
「シェフが16本の手(16スレッド)を持っていても、頼む料理が『1人分ずつしか作っちゃダメ!』というルール(シングルスレッド専用)だと、他の手が暇しちゃうから勿体無いね」ということです。

3. 「バックグラウンドでスレッドが走りすぎていて、動作が重いよ」

意味:
「シェフの全力が裏方の掃除や片付け(隠れたプログラム)に取られてしまっていて、肝心の料理(あなたが今使っているアプリ)に手が回らなくなっているよ」ということです。

コアとスレッドの違い

「どっちも数が多い方がいいの?」という疑問。役割を整理しました。

用語意味たとえ話
コア (Core)処理を行う 「中心部」厨房にいる 「シェフの人数」
スレッド (Thread)処理を行う 「単位」各シェフが使える 「手の数」

「4コア8スレッド」なら、「4人のシェフが、それぞれ2本の手を使って、合計8つの作業を一気にこなせる」というイメージです。

まとめ

この記事のポイントは次のとおりです。

  • スレッドは、CPUが「同時にこなせる作業の数」のこと
  • スレッド数が多いほど、たくさんのアプリを並行して動かしても遅くなりにくい
  • 「コア(人数)」と「スレッド(手の数)」のコンビでPCの速さが決まる

今すぐできる確認方法

あなたのPCの「手の数」を見てみましょう。

  1. キーボードの 「Ctrl + Shift + Esc」 を押してタスクマネージャーを開く。
  2. 「パフォーマンス」タブの 「CPU」 をクリック。
  3. 下の方にある 「論理プロセッサ数」 というのが、あなたのPCの「スレッド数」です。

もし「16」とか「24」という数字が出ていたら、あなたのPCには何本もの手を持つ千手観音のような凄腕シェフが住んでいるということ。誇らしい気持ちで仕事を任せてあげてくださいね!