「アクセスは増えたけど、CVR(シーブイアール)が伸び悩んでいるね……」
Webサイトの月次報告会で、先輩が浮かない顔をして言いました。私は「CVR……? なんだか、新しいビデオの規格かな? それとも、車のエンジンの回転数?」と、一人で首を傾げていました。
とりあえず 「CVR、もっと回していきましょう!」 と適当な応援をしてみましたが、周囲からは「……いや、お買い上げの割合のことだよ」と呆れられ、またしても「知ったかぶり」で大恥をかくことに……。
実は「CVR」は、Webサイトがちゃんと「仕事」をしてくれているかを測る、最も重要な通信簿です。今回は、街の 「洋服屋さん」 に例えて、その正体をやさしく解説します!
CVRとは? 一言でいうと「サイトに来た人のうち、何人が『目標を達成したか』の割合」
結論から言うと、CVR(Conversion Rate)とは、「Webサイトを訪れたユーザーのうち、実際に商品購入や資料請求などの『目標(コンバージョン)』に至った人の割合」 のことです。
街にある 「洋服屋さん」 に例えてみましょう。
- 入店したお客さん(アクセス):100人。
- レジで実際に服を買った人(成果):5人。
- CVR(コンバージョン率):「5 ÷ 100 = 5%」。
お店にたくさん人が入ってきても(アクセスが多くても)、みんなが試着だけして何も買わずに帰ってしまったら、お店の利益にはなりませんよね。
「冷やかし」ではなく、ちゃんと「お客様」になってくれた人の割合。これがCVRという数字の正体です。
ビジネスの現場でCVRという言葉が出る場面
Webサイトの改善や、売上の予測シーンで毎日のように登場します。
1. 「決済画面の入力を簡単にして、CVRを1%引き上げよう」
意味:
「レジが混んでいたり、住所を書く紙が複雑すぎたりしてお客さんが途中で帰っちゃう(カゴ落ち)から、もっとスムーズに買えるようにして、お買い上げ率(CVR)を上げよう」ということです。
2. 「広告から来た人のCVRが低いから、リンク先のページ(LP)を直そう」
意味:
「看板を見て期待して入店したのに、中の売り場(ページ)が分かりにくくてガッカリさせているから、もっと欲しくなるような並べ方に変えよう」ということです。
3. 「今回の施策は、アクセス数よりもCVRを重視した設計にしているよ」
意味:
「誰でもいいから呼ぶ(数重視)んじゃなくて、本当に欲しいと思っている人だけを呼び込んで、確実にお客さんになってもらう(質重視)作戦だよ」ということです。
CTRとCVRの違い
よくセットで聞くこの2つ。お店の「外」と「中」で整理しましょう。
| 用語 | 注目ポイント | たとえ話 |
|---|---|---|
| CTR (クリック率) | サイトへの 「入り口」 | 看板を見て 「入店」 した割合 |
| CVR (コンバージョン率) | サイトでの 「ゴール」 | 入店して 「お買い上げ」 した割合 |
「CTRで人を呼び、CVRでお客さんにする」。このコンビネーションが揃って初めて、Webビジネスは成功します。
まとめ
この記事のポイントは次のとおりです。
- CVRは、サイトに来た人のうち「目標を達成した人」の割合のこと
- 計算式は「成果数 ÷ アクセス数」
- 「お買い上げ率」を意味する、売上に直結する最重要の数字
今すぐできる確認方法
あなたが最近、ネットで「何かを買う(決める)のをやめた瞬間」を思い出してみましょう。
- 会員登録が面倒: 「もういいや、他で買おう」と思ったなら、それがCVRを下げる原因です。
- 送料が後から出た: 「え、送料高い!」と思ってブラウザを閉じたなら、それもCVRへのダメージです。
- スマホで見づらい: ボタンが小さくて押せなかった……なんてことも、CVRを下げてしまいます。
「CVR」という言葉を知るだけで、Webサイトが単なる「情報発信の場」から、「お客様をゴールまでエスコートするおもてなしの場」に見えてきませんか?