スケジュール表を作ったあとに、「デザインが終わる前に印刷が始まっている」と気づいたことはないでしょうか。予定はきれいでも、順番は少し寝ぼけていたパターンです。

結論からいうと、PERT図はタスクの順番や依存関係を整理するための図です。カレンダーを見るというより、「どの作業が終わらないと次に進めないか」を確認するのに向いています。

PERT図とは? 一言でいうと「作業の順番を見える化する図」

一言でいうと、PERT図はタスク同士の前後関係や同時進行できる作業を整理する図です。

たとえば料理なら、

  • 野菜を切る
  • 鍋で煮る
  • 皿に盛る

という順番があります。皿に盛る作業だけ先に始めても、少し気が早いだけです。

PERT図はこうした流れを、矢印でつないで見えるようにします。つまり、何が先で何が後かを整理する図だと考えるとわかりやすいです。

PERT図でわかること

PERT図を作ると、次のようなことが見えやすくなります。

  • この作業が終わらないと次に進めない
  • 並行して進められる作業はどれか
  • 全体の遅れに直結する工程はどこか

特に、関係者が増えるプロジェクトでは「みんな忙しい」のに「どこが本当に詰まっているのか」が見えにくくなります。そこで役立ちます。

ビジネスの現場でPERT図という言葉が出る場面

1. 「まずPERT図で依存関係を整理しましょう」

意味: いきなり日付を入れる前に、作業の順番を確認しましょう、ということです。

相手が伝えたいこと: 見た目のスケジュールより先に、進め方の筋道を固めたいわけです。

2. 「この作業、並行で進められますね」

意味: 片方が終わるのを待たずに、同時に進められる工程だと判断できた、ということです。

相手が伝えたいこと: 全体の期間を短くできる余地が見えたので、担当の分け方を見直したいのです。

3. 「このルートが遅れると全体も遅れます」

意味: 重要な作業のつながりがあり、そこが遅延すると納期全体に響く、ということです。

相手が伝えたいこと: 優先して監視すべきルートを共有したいわけです。

PERT図とガントチャートの違い

比較ポイントPERT図ガントチャート
役割順番や依存関係を整理するいつからいつまでかを見る
たとえ話料理の手順書カレンダーつきの予定表
向いている場面設計初期、複雑な工程整理進捗共有、日程確認
強いところ前後関係が見える期間や遅れが見える

どちらが上というより、見るポイントが違います。最初にPERT図で流れを固めて、その後ガントチャートに落とすと進めやすくなります。

よくある質問

PERT図は小さな仕事でも使えますか?

使えます。ただし、タスクが少ないなら紙に簡単な矢印を書くだけでも十分です。大げさに作る必要はありません。

PERT図とクリティカルパスは同じですか?

同じではありません。PERT図は全体の構造を表す図で、クリティカルパスはその中でも特に遅らせてはいけないルートです。

エクセルでも作れますか?

作れます。専用ツールがなくても、まずは紙やホワイトボードで順番を書き出すだけで役立ちます。

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まとめ

  • PERT図は、タスクの順番や依存関係を整理するための図です。
  • ガントチャートは日程を見るのに強く、PERT図は流れを見るのに強いです。
  • 予定をきれいに並べる前に、まず順番を正しくすることが大切です。

明日からできる第一歩は、今抱えている作業を3つだけ書き出して、「どれが先か」を矢印でつないでみることです。たったそれだけでも、無理な同時進行がかなり減ります。