「今回の評価、○○さんは『プロセス(Process)』が非常に良かったから加点しておくよ」
面談で上司からそう言われたとき、私は心の中で「プロ……? プロの選手のこと? それとも、プロセッサ(CPU)のこと? パソコンみたいに働けってことかな?」と、的外れな想像をしていました。
「あの、プロセスっていうのは、頑張ったということですか?」
ポカンとする私に、先輩は料理の作り方を指差して教えてくれました。
「プロセスはね、『途中経過』や『手順』のことだよ。最終的な結果だけじゃなくて、そこにたどり着くまでにどんな工夫や努力をしたか、という道筋を評価することなんだ」
これ、実は結果が出にくい時期でも正しく評価され、長期的に成長するために 「もっとも安心感があり、もっとも納得できる評価の考え方」 です。
この記事では、料理の味付けに例えて、プロセスの正体と結果評価との違いをやさしく解説します。
プロセスとは? 一言でいうと「成功へたどり着くための『道筋(手順)』」
結論から言うと、プロセス(Process)とは、「ある結果を得るための、一連の段階的な手順や方法、または途中経過」 のことです。
これを 「カレー作り」 に例えると、非常にわかりやすくなります。
- 結果評価:出来上がったカレーを食べて、「美味しい!」か「マズい!」か だけで判断する。
- プロセス評価:「野菜を丁寧に切ったか」「隠し味を入れる工夫をしたか」「焦げないようにずっと混ぜていたか」 といった、作る途中の頑張りや手順 を見て判断する。
たとえ運悪くジャガイモが硬かったとしても(結果がイマイチ)、最高の作り方をしていたなら(プロセスが良い)、次は必ず美味しいカレーが作れるはずですよね。その「次への期待」を込めて評価するのがプロセス評価です。
ビジネスの現場でプロセスという言葉が出る場面
「仕事の進め方」を語るシーンで必ず登場します。
1. 「業務プロセスを改善して、残業を減らしましょう」
意味:
「もっと頑張れ!」と根性論を言うのではなく、仕事の「順番」や「やり方」に無駄がないか見直して、スムーズに終わる仕組みを作ろうよ、ということです。
2. 「彼はプロセス重視のマネジメントをしています」
意味:
部下に対して「とにかく売ってこい!」と命令するのではなく、「どんな準備をした?」「どんな話し方をした?」と、途中の動きを丁寧に指導しているよ、ということです。
3. 「思考のプロセスを共有してください」
意味:
「結論だけ」を言うのではなく、どういう理由で、どんな順番で考えてその答えにたどり着いたのか、頭の中の「道筋」を説明してね、ということです。
絶対に覚えておくべき!「結果」との違い
混同しやすい「結果(成果)」との違いを整理しました。
| 比較ポイント | プロセス | 結果(アウトカム) |
|---|---|---|
| 焦点 | 「どうやったか」 | 「どうなったか」 |
| 時間軸 | 過去から現在への道筋 | 最終的な到達点 |
| コントロール | 自分の努力で変えられる | 運や環境に左右されることもある |
| 例え話 | 練習の質・量 | 試合のスコア(勝ち負け) |
まとめ:明日からできる第一歩!
この記事のポイントは次のとおりです。
- プロセスは、成功へたどり着くための「手順」や「途中経過」のこと
- 「カレーの丁寧な味付け」をイメージすればOK
- 良いプロセスを続ければ、必ず良い結果がついてくる
「プロセス」を味方につけて、成長するために、こんな一歩から。
- 「なぜ成功したか」の手順をメモする:上手くいった仕事。偶然だと思わず、「どの順番で何をやったか」を書き出してみてください。それがあなた自身の「最強のプロセス」になります。
- 「途中の相談」を増やす:完成してから「ダメだ」と言われるのは辛いですよね。プロセス(途中)で「今こんな手順でやってます」と報告するだけで、評価はぐっと安定します。
- 「言い換え」を使ってみる:「プロセス」が難しければ、「仕事の進め方」「手順」「取り組み」「道筋」と言い換えてみてください。それだけで、仕事のポイントが周りにも伝わりやすくなりますよ!