「このサービス、UXが素晴らしいね! また使いたくなるよ」

新しいアプリのリリース後、顧客から届いた絶賛のレビュー。それを見て「UX(ユー・エックス)って……、ユーザー・エ……えーっと、エクセレント?」と頭を抱えていたのは私です。

とりあえず 「はい、UX最高ですよね!」 と笑顔で返しましたが、心の中では「UIと何が違うの? デザインがカッコいいってこと?」と大混乱。

実は「UX」は目に見えるデザインの話だけではありません。今回は、心に残る 「レストランでの体験」 に例えて、その正体をやさしく解説します!

UXとは? 一言でいうと「サービスを通じて得られる『最高の体験・思い出』」

結論から言うと、UX(ユーエックス)とは User Experience(ユーザー・エクスペリエンス) の略で、ユーザー(利用者)がサービスを使っている間、あるいは使った後に感じる「体験」のすべて のことです。

「レストランでの食事」 に例えてみましょう。

  • 料理(機能):お腹を満たす中身
  • 食器やメニュー(UI):食べるための道具
  • UX「お店に入ってから帰るまでの、すべての心地よさと満足感」

例えば、「お店の雰囲気が素敵だった」「店員さんの笑顔が最高だった」「予約がスマホで一瞬で終わって感動した」「料理が絶品で幸せな気分になった」……。これらすべての「体験」がUXです。

単に「ボタンが押しやすい(UIが良い)」だけでなく、その結果「あぁ、このアプリを使って良かった!」と思ってもらえるまでの「物語」全体をデザインするのが、UXの考え方なんです。

ビジネスの現場でUXという言葉が出る場面

職場では、顧客満足度やリピート率の話をするときにUXが登場します。

1. 「UX向上のために、配送スピードをあと1日短縮しよう」

意味:
「商品が届くのを待つ間の不安やワクワクも大事な体験(UX)だから、もっと早く届けて顧客を感動させよう」ということです。デザイン以外の部分もUXに含まれます。

2. 「UIは綺麗だけど、UXが損なわれているから修正が必要だ」

意味:
「見た目はカッコいい(UIが良い)けど、中身が使いにくくてイライラする(UXが悪い)から、全体の流れを直そう」ということです。

3. 「このサービスは、一貫したUXを提供できているね」

意味:
「最初の広告から、購入、使い勝手、サポートまで、すべてのステップでユーザーが『心地よい』と感じるように工夫されているね」ということです。

UXとUIの違い

UXを語る上で欠かせない「UI」との違いを、キッチンの例えで整理しました。

比較ポイントUX(体験)UI(道具)
役割サービス全体の 満足度利用者との 接点
たとえ話「美味しい、楽しい、また来たい」「綺麗なお皿、持ちやすいフォーク」
範囲感情、時間、ストーリー色、形、配置
ゴールファンになってもらう迷わず使ってもらう

「UIが良い」だけでは、必ずしも「UXが良い」とは限りません。お皿がどんなに綺麗(UI良)でも、料理が不味ければ「また来よう」とは思いませんよね。逆に、道具は普通でも、体験が素晴らしければ最高のUXになり得ます。

まとめ

この記事のポイントは次のとおりです。

  • UXは、サービスを通じて得られる「体験のすべて」
  • 見た目のデザイン(UI)だけでなく、感情や満足度を重視する
  • 「また使いたい!」と思わせる一連の流れをデザインすること

今すぐできる確認方法

あなたが最近「おっ、いいな!」と感動したサービスを1つ思い出してみましょう!

  1. Uber Eats:「雨の中、温かい料理が今どこにいるかリアルタイムでわかって安心した!」
  2. Netflix:「見終わった瞬間に、次に見たい映画を絶妙なタイミングで提案してくれて嬉しい!」
  3. メルカリ:「不用品が数分で出品できて、売れたときの手軽さが快感!」

その「嬉しい、安心、快感」という気持ちの正体こそが、優れたUXです。自分がユーザーとして感じた「感動」を言葉にしてみるだけで、UXの理解はぐっと深まりますよ!