「うちはユニコーンを目指すというより、ゼブラに近いですね」
この説明を初めて聞いたとき、私は数秒だけロゴの話かと思いました。白黒にするんだろうか、と。もちろん違います。
ゼブラ企業とは、利益を出しながら社会課題も解決しようとする会社の考え方です。急成長だけを最優先にするのではなく、長く続く事業を目指す文脈で使われます。
スタートアップの記事で急にシマウマが出てくると面食らいますが、意味が分かるとかなり覚えやすい言葉です。
ゼブラ企業とは? 一言でいうと「商店街で長く愛される店のような会社」
一言でいうと、ゼブラ企業は利益と社会的な役割を両立しながら、長く続くことを目指す会社です。
商店街の店で考えると分かりやすいです。
- きちんと利益を出さないと、店は続きません
- でも、地域に必要とされない店も長続きしません
ゼブラ企業は、この2つを同時に大事にします。つまり、「儲かること」か「社会のため」かの二択にしない考え方です。
一気に大きくなることだけを狙うより、働く人や取引先、地域との関係も見ながら育っていく。そんな会社を説明するときに使われます。
ビジネスの現場でゼブラ企業という言葉が出る場面
1. 「この事業はゼブラ企業的な考え方に近いです」
意味: 利益だけではなく、社会課題の解決や地域への貢献も事業の中心に置いている、ということです。
相手が伝えたいこと: 短期の売上だけで判断せず、事業の存在意義も見てほしい、ということです。
2. 「ゼブラ型なので、急拡大より継続率を重視しています」
意味: とにかく利用者数を増やすより、無理なく続く仕組みを大事にしている、という方針です。
相手が伝えたいこと: 見た目の派手さより、長く続く事業体質を優先している、ということです。
3. 「ゼブラ企業はユニコーンとは評価軸が違います」
意味: 会社の良し悪しを、調達額や成長率だけでは測らない、という話です。
相手が伝えたいこと: 社会への影響や持続可能性も含めて見ないと、本当の姿は分からない、ということです。
ゼブラ企業とユニコーンの違い
似た文脈で語られやすいのがユニコーン企業です。
| 比較ポイント | ゼブラ企業 | ユニコーン企業 |
|---|---|---|
| 目指すもの | 利益と社会課題の解決の両立 | 急成長と大きな企業価値 |
| 成長のイメージ | 無理なく続く持続的な成長 | 短期間で大きく伸びる成長 |
| 例え話 | 地域に愛されて続く商店街の店 | 一気に全国区になる話題店 |
| 資金調達の考え方 | 必要な範囲で健全に集める傾向 | 大型調達で一気に拡大する傾向 |
| 現場での見分け方 | 社会性、継続性、関係者との共生が話題になる | 時価総額、調達額、成長率が話題になる |
どちらが上というより、何を優先する会社かの違いとして理解すると分かりやすいです。
よくある質問
ゼブラ企業はNPOと同じですか?
同じではありません。ゼブラ企業は事業として利益も出しながら、社会課題の解決も目指します。
ゼブラ企業は成長を目指さないのですか?
そんなことはありません。成長は目指しますが、無理な拡大や短期的な数字だけを追わない、という違いがあります。
どんな分野で使われやすいですか?
地域事業、教育、医療、環境、福祉など、社会課題との関係が深い分野でよく使われます。
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まとめ
- ゼブラ企業は、利益と社会課題の解決を両立しようとする会社です。
- 急成長だけでなく、長く続く事業づくりを重視します。
- ユニコーンとの違いは、何を成功の中心に置くかです。
明日からできる第一歩は、気になる会社の紹介文を見たときに「この会社は売上の話が中心か、社会への役立ち方まで語っているか」を見分けてみることです。そこに、その会社がユニコーン寄りか、ゼブラ寄りかのヒントがあります。