会議で付箋をたくさん貼ったのに、終わった瞬間に「で、結局どうするんでしたっけ」となったことはないでしょうか。壁だけがにぎやかで、結論だけ静かな会議です。

結論からいうと、KJ法はバラバラに出た意見を、意味の近いものどうしでまとめて全体像を見つける方法です。アイデアを出すためというより、出たものを整理して考えやすくするために使います。

KJ法とは? 一言でいうと「バラバラな情報をまとめる方法」

一言でいうと、KJ法は付箋などに書き出した情報をグループ化し、共通点を見つけて整理する方法です。

たとえるなら、散らかった引き出しの片づけに近いです。

  • ペンはペンでまとめる
  • ケーブルはケーブルでまとめる
  • 「よく使うもの」「たまに使うもの」も見えてくる

意見や事実も同じで、最初はただ散らかって見えます。KJ法は、その散らかりにラベルをつけて、何が大きな論点なのかを見えるようにする作業です。

KJ法の基本的な進め方

初心者なら、次の流れで考えると進めやすいです。

  1. 意見や事実を1枚ずつ書き出す
  2. 似ている内容を近くに寄せる
  3. グループごとに短い見出しをつける
  4. グループ同士の関係を見る

ポイントは、最初から立派な分類を決めすぎないことです。きれいに分けようとしすぎると、かえって本音や気づきが消えます。

ビジネスの現場でKJ法という言葉が出る場面

1. 「アンケートの自由記述はKJ法で整理しましょう」

意味: 文章をそのまま読むのではなく、似た意見どうしでまとめて傾向を見たい、ということです。

相手が伝えたいこと: 個別の感想に振り回されず、全体の論点を見つけたいわけです。

2. 「ブレストのあとにKJ法で収束させます」

意味: アイデアを出しっぱなしにせず、あとで整理して方向性を決める、という流れです。

相手が伝えたいこと: 今日は思いつきを歓迎する時間と、整理する時間を分けたいと考えています。

3. 「このグループの見出しが曖昧なので直しましょう」

意味: まとめ方はできているが、何のまとまりなのか言葉が弱い、という指摘です。

相手が伝えたいこと: KJ法では並べるだけでなく、要点を言語化するところまでやってほしいのです。

KJ法とブレストの違い

比較ポイントKJ法ブレスト
役割出た意見を整理するまず意見をたくさん出す
たとえ話引き出しを片づける引き出しの中身を全部出す
向いている場面アンケート整理、課題整理、論点整理発想を広げたい初期段階
ゴール全体像や論点が見えることアイデアの量を出すこと

ブレストだけだと「たくさん出た」で終わりやすく、KJ法だけだと材料不足になりがちです。出す段階と整理する段階を分けると使いやすくなります。

よくある質問

KJ法は必ず付箋でやらないとだめですか?

紙の付箋がわかりやすいですが、オンラインホワイトボードでもできます。大事なのは、1件ずつ動かして並べ替えられることです。

きれいに分類できない意見はどうすればいいですか?

無理に押し込まず、いったん保留で構いません。無理な分類をすると、あとで解釈が苦しくなります。

KJ法は一人でも使えますか?

使えます。頭の中だけで考えると混ざりやすい悩みも、書き出して並べると意外と整理できます。

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まとめ

  • KJ法は、バラバラな情報をグループ化して整理する方法です。
  • アイデアを出すためというより、出たものをまとめて論点を見つけるのに向いています。
  • 見出しをつけるところまでやると、「ただの付箋の壁」から一歩進めます。

明日からできる第一歩は、会議メモや不満を書き出したあとに、いきなり結論を出そうとせず、まず3つか4つのまとまりに分けてみることです。それだけで、頭の中の渋滞がかなり減ります。